421: 名無しさん@おーぷん 2017/07/17(月)10:40:10 ID:w3A
中3の頃、親友と思っていたAといつの間にか付き合ってることになっていた。

軽くスペック
俺:男、美術部。160くらい、中肉。
A:男、柔道部。170くらい、細い。

いつも通り遊んでいたある日、Aから真剣な表情で
「恋人なのになんでそんな距離があるんだ」
と言われ、軽くパニック状態に。
驚きつつも
「付き合ってる覚えはない」
と言うと、Aはショックを受けている様子に。

色々疑問が出たので、Aに事情を聞くと
「昔からの親友だが、優しいし格好いいなと思って最近、好きになっていた」
「告白は1週間ほど前にした、覚えてない?」
「嫌なことはしたくないし性的なことをするよりただ、傍にいてほしい」
「と言うか彼女いないし、付き合わない?」

と色々教えてくれた。

告白に関してはA曰く、通学路で一緒に歩いている時に
A「付き合ってほしい」
俺「いいよ、何処行く?」
みたいな告白の流れだったと言われた。
当時は普段からよく遊ぶから遊びの誘いだと思ってOKしてしまっていた。

そのため誤解を招いた所はまるっと謝罪して、改めて付き合えない事・恋人にはなれない事を言うと
「分かった」
と大人しく引いてくれた。
その日は。




422: 名無しさん@おーぷん 2017/07/17(月)10:41:44 ID:w3A
翌日からAが病み出した。
学校だと普通だが、放課後は俺から離れない。
離れると追ってくる。
そしてボディタッチがやたらと増えた。
メールの頻度も増えた。

恐怖を覚え、Aを避け始めると殴る蹴る・首絞めなど暴力に発展した。
学校ではニコニコしながら腹パン・タイキック・首を絞める等…。
周りからはいつも通りじゃれているようにしか見えなかった。
放課後は皆と遊んでいても、最後まで残って俺と二人きりになろうとしてきた。
先に帰っても一緒に抜けてくるし、家まで来たことも何度もあった。
この辺りからは毎日、昼は「好きなのに」と言いながら暴力とボディタッチをされ、夜になればメールと電話が携帯にかかってきてた。

Aは完全に病んだストーカーと化していた。

423: 名無しさん@おーぷん 2017/07/17(月)10:43:48 ID:w3A
Aは優等生だったし、正直
(こんな事を周りに知られたらアイツはやっていけなくなる)
と思い、誰にも相談できなかった。
親も友達と知っているから言えなかった。
一人で抱え込んでいた。
無視をすればいいのに、
(Aをどうにか元に戻せないか)
とメールで説得したり、直接
「やめてくれ」
と伝えたりしていた。
それが良くなかった。

毎日Aを避けつつ、時たま抵抗しつつ、精神的ダメージがかなり蓄積していたある日。
「(Aの家)で勉強会をしよう」
と言われた。
「行く訳ねーだろ」
と伝えると、
「これで大人しくするから!」
と懇願されてしまい、
(一回行って元のAに戻ってくれるなら)
と、のこのこ誘いに乗ってしまった。

Aの家に着いたら、玄関で押し倒された。
(やばい)
と思って抵抗したが、Aは離れず抱き着いたまま
「やっと出来た、ずっとこうしたかった」
と呟いた。
(これは勉強会どころではない)
と焦り、俺はAを火事場の馬鹿力で力付くで押し退けダッシュで逃げた。

振り返らずに家に逃げ切ってそのまま、メールも電話も無視して寝た。

424: 名無しさん@おーぷん 2017/07/17(月)10:45:42 ID:w3A
そこからは徹底的にAを避けた。
交遊関係を広げてAと関わりの薄い仲のいい友人たちを作った。
電話もメールも返信の回数を減らした。
学校で話しかけられてもさっさと切り上げて逃げ回った。

そのお陰か、卒業式までAは
時たま学校で恨み言を言いながら首を絞める程度まで落ち着き、
俺も安定した学校生活を送れるようになった。
受験はあったが、Aと俺は別々の高校になった。
心底ほっとしたのを覚えてる。

しかし、卒業式の日にAが話しかけてきた。
正直怖いしビクビクしてたら、卒業アルバムの書き込みスペースを開いて
「ここに『A大好き』と書いてほしい」
と。
「そしたらきっぱり諦める」
と言うので、
(書くだけでもう関わらないなら…)
と思い、書いた。
ニコニコしながらAは
「ありがとう」
と言いながら去っていき、
(やっと終わったんだ…)
という解放感で胸がいっぱいになった。

そのあと高校になってからも若干ストーカーされたり友人間でAとの仲直り大会が開かれたりと色々あってメル友まで戻ったけど、当時の心境的に修羅場だった。



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