【閲覧注意】:登場人物の一人がかなりキモいです。

815: 名無しさん@おーぷん 2017/12/10(日)11:21:35 ID:wSp
高校生の頃、バイト先の48歳独身の先輩バイト(以後オッサン)がスレタイだった。


「バイト歴が長いので(オッサン)に教えてもらうように」
と店長に言われたので教えてもらいに行くと、
「俺はアパートを経営してるから家賃収入がある。
だから正社員としてあくせく働かなくていいし、田んぼと畑があるから米も野菜も買わなくて済む。
うちは両親と弟・姉夫婦に甥姪のペットの犬が5匹と猫が7匹、ニワトリのハムスターにうさぎ(他にも色々言ってたけど忘れた)を飼っていてアットホームで云々…」

と、仕事内容:自分の事=2:8で自慢話ばかりしてきたので、本当に分からない時以外はなるべく近づかないようにしてた

二週間ぐらい経ってバイトに慣れてきた頃、休憩時間に女子のバイト数人で恋バナした次の日からオッサンに付きまとわれるようになった。
酔ったお客さんに絡まれてると
「こいつ俺の女なんでそう言う事をするのはやめて下さい」
と彼氏面して割って入ってお客さんを余計怒らせて騒動を大きくしたり。
「俺とシフトが同じ日以外はスカートは履いちゃダメだからね!めっ、だよ」
「鎖骨の見える服は禁止!派手な服もダメ!」
「髪の毛をアップにするのはダメだよ、綺麗なうなじは彼氏にだけ見せること!」

と服装などに文句をつけてきたり。
私がサラダ油の入った一斗缶を運んでいると
「重いだろ、俺が運んでやるよ」
と横から取ろうとして強引に引っ張り、予想してたより重かったのかぎっくり腰になってみんなに迷惑かけたり。
「【四十代後半の男は包容力が凄く、男の魅力に磨きがかかる時期で金も地位も名誉もある。だから、あやちゃん(私のこと、もちろん仮名)の高校の同級生や二十代や三十代の若い男よりも遥かに優れている身近な四十代後半の男=俺】は魅力的で素晴らしい人間なんだ」
と早口でまくし立ててきたりと、
おかしな行動をとるようになった。




816: 名無しさん@おーぷん 2017/12/10(日)11:22:47 ID:wSp
当時はオッサンが何をしたいのか全く分からず、パートさんに
「(オッサン)が不思議な行動をとってくるので恐いです」
と、上に書いたエピソードとかを話したら
「アピールしてるつもりじゃない?」
と言われてびっくりした。

つむじハゲでカッパのような頭で、いつもシワだらけの服を着てて、常に湿布の匂いのする、自分のお父さんより年上の、唾を飛ばしながら説教してくるオッサンに、そういう目で見られてるなんて考えてもなかったし考えられなかった。

ゾッとしたのでオッサン以外は好きだったから残念だけど、バイトを辞めることにした。
それからはオッサンに教えてもらうのをやめて、挨拶以外は極力関係を持たないようにしてた。
でも、出勤や退勤がかぶったり休憩が一緒になると
「ポニーテールも可愛いけど結ばず下ろしてる方が可愛いよ」
「今日の服装、いつもと雰囲気が違うけど彼氏でもできたの?」
「俺って優しいし頼りがいがあるいい男でしょ?」
「俺カラオケ上手いから今度行こう!俺の歌声聴いたらあやちゃんめろめろになっちゃうからね」
「料理の出来る女の子ってポイント高いよね!あやちゃんは上手そう。手料理食べたいな~」
「あやちゃんは若いし肌も綺麗だから化粧なんかしなくていいんだよ。落として生まれたてのままのあやちゃんを僕に見せて」
「高校生って大人の男に魅力を感じるって本当?俺にくらくらしちゃってるの?」
「あやちゃん寝不足?瞳がうるうるとろとろしちゃってるよ?かわいい~?」

と言ってきた。
気持ち悪いので店長に相談してシフトをずらしてもらい、遅くなった時は帰る方向が一緒の社員さんやバイト仲間に一緒に帰ってもらっていた。

そうしたら今度は私の退勤時に合わせて待ち伏せして
「この前うどん食べたいって言ってたよね?二人きりで香川に食べに行こうよ!」
と言ってきたり、
この頃から私のことを『姫』、自分を『王子』と呼ぶようになっていて
「メルアドかLINE教えてね♡王子のアドはayahime-daisuki@~」
「今週はあや姫に会えなくて王子は寂しいよ~TT」
「姫には毎日王子におはようと言ってほしいんだ♡」

とクリーニングした制服の胸ポケットにメモを残すようになったりした。
バイト仲間にクリーニングが終わって制服が店に帰ってきたらスグ私のロッカーに入れといてもらうようにお願いして、友達数人に協力してもらってバイトの行き帰りに付いてきてもらうように自衛した。

817: 名無しさん@おーぷん 2017/12/10(日)11:25:12 ID:wSp
それからオッサンは私がバイトの日に必ず店に食べに来るようになって、
「あや姫が運んでくれた料理だからすごく美味しく感じる~!」
と気持ち悪い発言をしたり、
「この水、姫のエキスが染み込んでるから甘ーい♡」
とピッチャーの水が空になるまで飲んでお代わりを要求したりして、開店から閉店まで居座るようになった。

それまでもバイト先の社員さんやパートさんたちは怒ってくれたんだけど、エスカレートしてきてるし店にも悪影響という事で店長が
「年も離れてるし(私)も嫌がってるから迷惑かけるのをやめろ、これ以上しつこいと辞めさせる」
って怒ってくれた。
だけどオッサンは
「職場恋愛は禁止されてない!好きになったら歳なんか関係ないだろ!姫は迷惑がってない、恥ずかしがり屋なだけ。真面目に働いてる人間を辞めさせるなんておかしい」
と言って話を聞かなかった。

店長が怒ってくれた次の日、オッサンはまた私のバイト中に食べに来た。
最初は私もみんな警戒してたんだけど、問題発言もなかったしお店も忙しかったのもあって、気づいたらオッサンが席からいなくなってた。
バイト先で「食い逃げか」とみんな怒ってオッサンに電話したりしていると近所の薬局の袋を抱えて帰ってきた。
どこに行ってたのかパートのおばちゃんが聞くと
「ちょっと買い忘れがあったから買い物してただけだ」
って答えたそう。
その時、オッサンが帰ってきた事を知らずにお客様にお冷をお出ししていた私のところにやってきて
「これ、薬とお粥とスポーツドリンク!
風邪気味って話してるの聞いて、急いで買ってきたよ!帰って食べてね。
酷くならないようにぽんぽんヌクヌクにして眠るんだよ?
眠れなかったらいつでも電話してね!姫が眠るまでずうっと王子が子守唄歌ってあげるよ♡」

と袋を差し出してきた。
もう我慢の限界で、接客の途中だったけどバックヤードに逃げてオッサンがいなくなるまで泣いた。

どんどん酷くなる迷惑行為やオッサンが恐かったのもあるけど、接客の途中で投げ出してしまってみんなに迷惑かけたのが凄くショックで、辞める予定の日までまだあったけど
「今日で辞めさせて下さい」
と店長にお願いして、その日で辞めさせてもらった。

残念だと言ってくれる人や泣いて悲しんでくれる子もいて、店長も
「(オッサン)を辞めさせるからすぐには無理でもまた気持ちが落ち着いたら戻っておいで」
と言ってくれた。
お店も働いてるみんなもあったかくて大好きだったけど、みんなに迷惑かけたしもう戻れないと思って私も泣いた。

818: 名無しさん@おーぷん 2017/12/10(日)11:25:25 ID:wSp
オッサンはそれからすぐ辞めさせられたそう。
私が辞めてからもオッサンは仲良かったバイトの子に私の連絡先を教えるように募ったり、私に渡すように手紙や物を渡せと預けてきたけど、誰も相手にしなかったらしい。
「みんなが意地悪して姫の連絡先を教えてくれない」
って相談を受けたと、制服を返しに行った時に店長が教えてくれた。

その後、オッサンは店が締まっている深夜に事務所に窓ガラスを割って侵入し、大事な書類や履歴書などを入れてある金庫をこじ開けようとしていたところを逮捕されたそう。


あれから実家も引っ越し、地元から遠く離れた大学に合格して一人暮らしにも慣れたので厄落としに。



死ねばいいのに (講談社文庫)