602: 名無しさん@おーぷん 19/09/22(日)15:08:26 ID:dj.6e.L1
近所に住んでたロハスマニアの丁寧な暮らし()をしてた奥さん。

「添加物はよくないの!
それから農薬たっぷりのご飯はだめ!
オーガニックの玄米や、野菜をたっぷり使わなきゃ!」

て修行僧のような食事ばかり食べていて、最近でいうベジタリアンやら断捨離にも足を突っ込んでる人で、しかもそれを他人にもやるよう売り込んでくる面倒くさい人だった。
旦那さんは家にはいないが高給取りなので、その人が理想とする丁寧なくらしは湯水のように金を垂れ流しながら実現されていた模様。

奥さんが妊娠した時も、ロハス志向は変わらず、医者から『悪阻等なければ肉も魚も食べるように』と言われてて、栄養状態がよくなければ病院が処方するビタミン剤や鉄剤を飲むよう指示されても
「病院ってすぐ薬漬けにするのね。
騙される人が多いけど、ああいうのは自然治癒力を衰えさせるの」

と言って聞かなかった。




その後、子供は生まれたけど障害持ち。
まともにご飯も食べられない状態。
食べ物も刻み食とかまとめ食?とかいう、いわゆる練り物みたいな感じのご飯をあげなきゃいけないらしい。
しかし奥さんのロハス志向は変わらず、ご飯を誤嚥しないためにつかう増粘剤みたいなものも
「添加物はだめ!この子に余計なものは与えないの!」
と宣い使わない。
その代わり、オーガニックで天然なものばかりをつかった泥団子や、うちの猫が吐く猫草だったものの塊みたいなものばかり与えていた。
ご飯も普通の白がゆでなく、玄米だか雑穀米だかで、側からみても大丈夫なのか心配なものばかりだった。
もちろん点滴や栄養剤は拒否。
保健師さんやら児童相談所の人が何度も説得して、色々やってるのは見たけど、その人は聞く耳持たず。
結局かわいそうなその子は誤嚥だかなんだかで何度か病院やら施設送りとなっており、近所では奥さんのことをもう頭おかしい認定していた。

そして数年後、突然旦那が覚醒。
というか、それまで役所の人や関係者とやり取りしつつ、奥さんを傷つけないように陰で色々やってはいたらしい。
しかしもう見切りをつけたのか、裁判とか色々やって親権を獲得。
奥さんだったその人を追い出して、子供と二人で生活しだした。
仕事も変えたらしく、ヘルパーさんの手を借りながら家で働きつつ子の介護をするようになった。

そしたらね、その子は段々と笑うようになったの。
側からみてもはっきりわかるくらい笑うようになったの。
能面みたいで、話しかけても反応せず、時折凄い奇声をあげるくらいしかしなかったのに、すごく変わったの。
練り物みたいなご飯も、旦那さんが魚のすり身は魚の方で成形したり、真っ赤なハートのゼリーとか出すとあうあう笑うのよ。
で、肌の艶とかもよくなって、たまに公園でうちの子たちとみんなであうあう歌うようになったのよ。

あの奥さんも色々大変だったんだも思うけど、周りの意見を聞かず、我が道を突っ走っていた奥さんはやっぱり神経がわからないと思う。


603: ■忍【LV2,やまたのおろち,FI】 19/09/22(日)15:42:49 ID:5E.zp.L2
>>602
奥さんの主義主張とかに対しての反感やら意見やらどうでも良いわ、旦那の今までの家族との向き合い方とかも、もうどうでも良いわ
とにかくお子さんが生きていて良かった、間に合って良かった
そして変わった環境で、食べる事を楽しめる、可愛らしい物を見て喜べる、周囲に目を向けて感情を動かし人間として生きていけるようになって良かったよ。本当に良かった。読んでて涙出たわ



秋山久蔵御用控 余計者 (文春文庫)