581: 名無しさん@おーぷん 19/11/25(月)18:44:38 ID:X0V
中学生時代、俺はとんでもないブサイクで、当時クラスで流行ってたハンターハンターという漫画の登場人物から取られた “センリツ” や “陰獣” というあだ名でクラスのみんなにからかわれていた。

(※編注:
senritsu
↑センリツ:初回登場時

mimizu
↑陰獣(の蚯蚓):初回登場時)




そんなある日、大人しい女の子が転校してきた。
彼女は特に俺をからかうわけではなかったが、
あまりに俺がブサイクな為か、誰の目から見ても明らかに俺に怯えていた。

事件が起きたのは俺の班が当番となった日の給食の時間。
班のみんなで配膳をするのだが、
俺の前に彼女が来た途端ガタガタ震えだし、持っていた給食を落としてしまった。
俺が
「大丈夫?」
と声をかけた途端、彼女は
「マッッッッッッ。」
と悲鳴を上げて気絶してしまった。
彼女は救急車で運ばれてその後、一度も学校に来ないまま再び何処かに転校してしまった。

その後のことだが、俺は
(更にからかいが悪化したり酷い虐めに発展するのでは)
と怯えていたが、
意外にも女の子の反応にみんなドン引きして逆に同情的になってくれ、からかいは一切なくなり、男女共に普通に接してくれる人が増えた。

俺はもちろん女の子の両親には謝罪したが、逆にこちらが申し訳なくなるほど俺を気遣い、頭を下げてくださった。

女の子には嫌な思いさせてトラウマ与えてしまったが、
正直彼女がいなければ俺の中学生活は暗かったままだと思う。



きみにまほうをかけました