888: 名無しさん@おーぷん 20/05/30(土)13:04:11 ID:4H.ah.L1
大学出たてのOL時代、男性5人女性1人の地方営業所で事務やってた。

私は大学時代から美術館巡りの一人旅が趣味だったんだが、当時の私は危機管理能力が少々低かった。
昼休みに、旅行することや行先を聞かれるままに話してしまった。
行先は信州安曇野だったんだが、もう3回目なことや、すごく気に入ってる〇〇って宿があって今回もそこに泊ることも話してしまった。

宿は民宿で、食事は大広間で宿泊者全員一緒。




夕食の時間がきて広間に行ったら突然、
「苗字+ちゃん」
で呼ばれて、
声の方をみたら会社の先輩(A)がいて手招きされた。
ビックリしてとりあえずAの方に行ったら
「ここに泊るって聞いたから僕も来ちゃった。
一度(私)ちゃんと旅してみたくてさー」

って言われて、
背中がゾワゾワゾワ…。

Aは三十代後半の独身で、入社して一ヶ月後ぐらいに交際を申し込まれたことがあった。
でも断って、それ以降は仕事以外で私語を交わしたことは殆どない。
「すみません、私一人旅を楽しみたくて来たので」
と言って、自分の指定されたテーブルに向かった。
そしたら
「一緒に食べようよう。こっちにおいでよう」
って言われた。
周りの人もなんかこっち見てるし、すごく恥ずかしかった。
宿の人が
「お料理、向こうに移しましょうか?」
と要らぬ気を利かして言ってきたが、丁重に断って自分のテーブルで黙々と食べた。
楽しみにしていた料理なのに味わうどころじゃなくてムカついた。

食後、部屋から電話をかけておかみさんに部屋に来てもらって事情を話し、
「怖いので申し訳ないけど別の宿に移りたい。
もちろん宿代はお支払いしますが、その様子をAに見られたくないのでお部屋で清算させてください」

と申し出た。
そしたらおかみさんが機転を利かせてくれて、
「Aさんは貸切風呂を予約してるので、お風呂に入ったらお知らせに上がります。
その隙に出られた方が…」

と言われ、その後おかみさんの暗躍のおかげで宿脱出。
翌日もいくつかの美術館を見る予定だったが、
(こうなるとそこも待ち伏せされてるかも)
って被害妄想も出て、怖くて以降の予定を諦め、諏訪市のビジホをじゃらんで予約して夜の高速を走った。

休み明けに出社したら、Aは明らかに怒っていた。
こういう時、他に女性がいないのがちょっとこたえた。
母に相談したら
「そんな気味の悪い人のいる会社辞めなさい」
って言われて、
(あ、辞めるって選択肢もありなんだ)
とホッとして退職を決めた。
辞める時に所長にはその事を話したが、Aさんに対して所長がどう対処したかは知らない。



招かれざる客