730: 名無しさん@おーぷん 21/08/28(土)22:07:34 ID:kJ.ab.L1
新卒1年目にして上司から自作の歌をプレゼントされたことがある。


五十代の、白髪も生えているような普通のおじさん上司の元につくことになった。
元気よく挨拶したら、
「君はすっっごくイキイキしていていいよ!」
と言われ、
(こんなことでも褒めてくれてる上司なんだ)
とほっとしていた。

けれど1ヶ月過ぎた頃から、
「二人で飲みに行こう」
と誘われたり
「彼氏はいるの」
と聞かれたりしたことで
(おかしい)
と思った。
もう1人女の同期がいたけれど、彼女は何も言われてなかったから余計に。

だけど仕事のこともあるし、体を触られたり直接的な被害はなかったから何も抗議はしなかった。
飲みに行くのは
「母がご飯を作っているから」
と断って、結局1度も行かないでいた。




上司は私が1人で休憩室でランチを食べていると、本をプレゼントしてきた。
私が『子供の頃ホームズが好きだった』と話したのを覚えてたらしく、推理小説を多分5冊くらい貰った。
全部、東野圭吾だった。
それも高価な革のカバーをつけてくるから、流石に周りに相談したけど
「別に本くらい良いじゃない」
という反応。
母に至っては
「むしろ本を勧めてくれるとかいい上司じゃない。
わざわざカバーまでつけて下さって」

と、
「上司に気に入られてるようで良かった」
とまで言っていた。
気味悪かったけど読破して、
「ありがとうございました」
とは言っておいた。
満面の笑みで
「うんうん」
と頷かれた。

そして新卒1年目の冬に私の誕生日となった。
上司がどデカいケーキを購入してきて、
「(私)さんの誕生日を祝って、みんなで分けよう」
と言ってきた。
ケーキのプレートには
『(私)さん うまれてきてくれてありがとう』
の文字。
そこでようやく皆も
『おかしい』
と気づいた。

実は私の誕生日の前日が同期の誕生日。
「友達からプレゼントが届くので楽しみ」
って話を皆にしてたんだ。
上司も
「へえそうなの、よかったね。
何をお願いしたの?」

と話に入っていた。
もし祝うなら、同期と私まとめてお祝いしないと、同期と扱いに差が出てしまう。
何より『誕生日おめでとう』ではなく『生まれてきてくれてありがとう』という字面にゾッとした。

ケーキは頂いたけど、周りが
「同期さんもお誕生日だったのだからプレートに入れてあげてもよかったのに」
と話すと
「お友達から祝ってもらったんでしょ?
なら良かったじゃないか」

とニコニコ。

そしてその日、業務のトラブルが起こり、私が遅くまで残ることに。
そこで上司に
「これあげる。
聴いてね」

とCDを渡された。
(今度はアーティストのCDか)
と思って、家に帰ってから母に
「今度はCDもらったわ」
とPCにセットしたら、
いきなりアカペラで
「おおルーナー、月の女神ー、私の愛ー」
といきなり始まった。

母が
「これ誰?
歌下手だねえ、音外しまくりだし歌詞はろくでもないし」

と言われたが、
間違いなく歌声の主は上司。
母に言ったらドン引きしてた。
その後、20分ほど
「君は月で僕は太陽 抱きしめたい」
みたいな歌詞が続き、
最後に
「おお私子 僕の希望~」
と締めてきた。
母と私が絶句する中、曲が終わり、母に
「……人事に相談するね」
と言うのがやっとだった。

そして人事に話したところ、『詳しく報告せよ』と指示が出て、今まで贈られた本やCDを全て渡し、色々決まるまで休職(但し給与は出る)となった。
そして上司は部署の責任者なので毎月の会議に出席するんだけど、各責任者が集まる中、例のCDが爆音でかけられたらしい。
他の部署の先輩から
「うちの上司に聞いたら社長も専務も耳塞いでたらしいぞwwww」
と爆笑しながら連絡が来たので発覚。

結局、上司は “事情あっての退職” 扱いとなった。

その後、上司が既婚者で、中学生の娘もいた事がわかった。
しかも専務の娘さんと上司の娘さんがクラスメートだったので、専務→上司の奥さんに直接話が行ったらしい。
その後は知らない。

社内では未だにネタになるし、
「あの年で気になる女の誕生日プレゼントに自作の歌なんて、許されるの福山雅治くらいだろ」
と別の意味でも話題になっていた。

お陰で東野圭吾が未だに苦手。


731: 名無しさん@おーぷん 21/08/28(土)22:27:04 ID:f6.lx.L4
仕方ないけど、巻き添えくった東野圭吾さんが気の毒だw



虚像の道化師
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