39: 名無しさん@おーぷん 21/09/15(水)14:52:19 ID:Qs.xa.L1
中学生の頃の話、フェイクあり。

地元は田舎で、私が通っていた中学も生徒数がかなり少なかった。
部活も運動部が数個しかなかったが、必ずどこかに入らないといけなかったので、渋々バレー部を選んだ。
運動が苦手な私にとって部活は憂鬱だったんだけど、幸いにも自分と近い感覚の子が多くて、顧問含めそこまで熱心な活動じゃなかったのは救いだった。

しかしある時、同じバレー部のAが
「私はもっと真剣にバレーをやりたい」
と言い出した。
これまでは、平日の放課後は1~2時間程度の練習をしていたが、土日や夏休みはほとんど練習していなかった。
それに対しAは
「こんなぬるい練習じゃダメ!」
といって、
「放課後の練習時間を伸ばして、土日の練習や平日の朝練なども追加しよう!」
と提案してきた。

正直
「えぇ…(面倒だなあ)
と思っていたのだけれど、人気者だったAの
「強くなりたいし試合で勝ちたい!」
という言葉に部活に前向きでなかったメンバー含めほとんどの部員が賛同したので、私も否定はせずになんとなく合わせていた。




そういうわけで、Aは顧問に↑のようなことを言いに行ったんだけれど、顧問は練習を増やすことに難色を示し、土日や夏休みの練習についても
「(顧問の)家庭の事情でこれまで以上に入れるのは難しい」
と答えらしい。
Aはそれに憤慨。
「生徒よりも家の都合を優先するなんて!」
とお怒りだった。
他の部員たちもAに同調し、そこから顧問の悪口大会に。

さらに、Aがこの一件を母親に話したところ、A母も憤慨。
翌日、A母は
「学校に抗議しにいく!」
と部員たちの前で宣言し、部員みんなが
「A母さすが!」
とおだてて謎の大フィーバー状態。
で、A母は他の部員の母も引き連れて学校に乗り込んだ。

その話し合いは部員たちのいないところで行われたんだけど、結果として平日の練習時間は伸び、朝練が追加されることになった。
A母は、
「『子供たちのやる気の芽をつむような真似はしないでほしい』っていってやったの!」
とドヤ顔で報告し、部員たちは
「かっこいい!」「すごい!」
と大絶賛だった。

その後、みんなしばらくは必死に頑張って練習をしていたけど、もともとやる気あるメンバーの集まりじゃなかったので、
なんか気づいたら朝練も無くなって、練習時間も戻っていた。
あんなに『もっと練習しよう!』と言っていたはずのAも、一時のことだったのか元のゆるーい部活に戻ったことを指摘もしなかった。
(なんだったんだよ…)
と思ってたんだけど誰にも言えず、卒業してから数年が経った。

この前、母とその話になって、母もA母に誘われて学校に乗り込んだ時のことを話してくれた。
「あの人、学校に着くまでは『こんな風に言ってやる!』って息巻いてたのに、実際に先生たちの前になるとすっごい小声でボソボソ話してて思わず笑いそうになったわw」
と笑いながら言われ衝撃。
当時、ドヤ顔で『言ってやった!』と宣言して中学生に『すごい!!』と言われて喜んでたA母のことを思い出して
(うわあ…)
と思ってしまった。

部活頑張るのはいいことだし顧問の態度も問題あったかもしれないけど、とにかく当時はA一家という宗教に全員が入信したような空気がほんとに気持ち悪かった。



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