【閲覧注意】:気持ち悪い話です。

588: 名無しさん@おーぷん 21/10/18(月)12:01:27 ID:nO.91.L1
わが家に親父の不倫相手が突撃して来た時の修羅場。

家族構成は父・母・姉・俺・犬。

平日の夕方五時くらいだったかにチャイムが鳴った。
両親共働きだからその時、家には俺と姉しかいなかった。
インターフォンで
「はい」
と言ったが、相手が意味不明なこと言ってて姿も映ってなかったから、姉に命令されて俺が見に行った。
チェーンかけたままドアだけ開けた。

そしたらそこにも姉が立ってた。

一瞬
(生霊か?)
と思うほど似てたが、よく見たら違って姉より3歳くらい上で、スーツ着てた。
(俺の知らない親戚だろうな)
と思い
「どなたですか」
と訊くと、
「息子さんですか?
お父さんそっくりですね」
「はあ」
「あなたのお父さんの魂のなんとか(正確に何と言ったか不明。魂がどうとかと言ったのだけ覚えてる)です」
「は?」
(なんかわけのわからないことゴチャゴチャ)つまり愛し合ってるんです」
「親父と付き合ってるってことですか?」
「そうです」




様子を見に来た姉、会話内容に
「キモッ」
と言い、
直後に自分そっくりな女を見て
「ギャッ」
と言う。
女も姉を見て
「うそっ」
とか
「ギャッ」
みたいな声を出す。
女、なぜか走って帰る。

その後、俺と姉が母に速攻電話。
ちょうど業務が終わってロッカールームにいた母、電車じゃなくタクシーで帰宅。
父を待ち構える。

父、七時前に帰宅。
父をとっかまえて家族会議。
スマホは姉が奪って中身確認。
スマホから証拠ざくざく。

さらにその後日、不倫相手を呼びだし、わが家にて父・母・姉・俺・犬+不倫相手で話し合い。
不倫相手と姉、ほんとに似てた。
犬が混乱するくらい似てた。

姉、父に生理的拒否反応を示す。
なぜか不倫相手も、父に生理的拒否反応を示す。
→その場で別れ話。

ちなみに平日の夕方に来たのは、父から
「妻は専業主婦でダラで何もしない」
と聞かされてたので家にいる時間帯と思ったらしい。
不倫相手、親父にいろいろ嘘つかれてたのが判明し、娘によく似た自分が不倫相手に選ばれたことがショックだったらしく号泣。
『慰謝料払う』と約束して帰った。

その後、姉が
「二度と父と同じ家で暮らしたくない」
と言い、母も賛同したため、父は追いだされ、半年ほど別居したのち離婚。
姉は病んでしばらく心療内科通った。

十年ほどして姉は結婚したが、父は当然招待されなかった。

おわり。



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